渡邊 江梨香

私のキャリアは、看護師としての勤務から始まりました。病棟で働く中で、患者様の痛みや喜び、そして生命の尊厳について深く学びました。内科、精神科、消化器外科、形成外科、脳外科での勤務を通して特に私の心を動かしたのは、患者様との対話の中で感じたもっと早期に未病予防の観点から健康をサポートすれば現状と異なる自分らしさが維持できる未来があったかもしれないという想いでした。この経験が私に予防医学の重要性を教え、看護の枠を超えた活動へと導いたのです。

2020年には外出が困難な患者様に対する自費看護サービスを始め、全国のフリーランス看護師とお客様を結ぶプラットフォームを立ち上げました。この取り組みによって患者様のお孫様の結婚式への同行、生前最期の故郷への旅行の付き添いなど公費で賄えきれない細かいサービスの実現を私の思いに共感する多くの看護師達と達成し今もかけがえのない仲間となっています。

その後、身体生理学や体構造学にも興味を持ち自身で獲得した数々の経験から予防未病に特化した事業を始め働く女性やシニアへの健康支援としてパーソナルトレーニングや健康経営アドバイザーや、一次救命講習セミナーの活動を行う中で住所社長と出会い、さらなる日本の社会的課題に目を向けることとなっていきます。

日本の現状をや生産年齢人口が減少する課題を知ることで外国人労働者の存在の重要性が際立っていくようになり、そこから彼らが直面する健康と教育の問題に深い関心を抱くようになりました。また、これらの課題に取り組む新たな事業を共に立ち上げる決意を致しました。外国人労働者が安心して働ける環境を整えることは、彼ら個人だけでなく、日本社会全体の健康と繁栄に直結する問題だと確信しています。

ケアする側である看護師にも生き生きと活躍してほしいという想いもあり、セカンドキャリアを応援するためのラジオパーソナリティや接遇講師として海外講演も行う。

この新規事業には私の看護師としての経験、予防医学への理解、そして社会問題に対する情熱が凝縮されています。外国人労働者が健康で、教育の機会に恵まれることで、彼らが日本社会での生活を全うし、貢献できるようサポートすること。それが私の新しいミッションとなっています。

ベトナムの関連施設に訪れた時の様子(R5年8月)
地元商工会で行った一次救命処置講習の様子
パーソナリティーをつとめるラジオ【セカキャリ】の収録の様子

マカオ鏡湖大学で学生とディスカッションする様子
マカオ鏡湖大学で日本式接遇を講演する様子